リース契約で資金調達、といってもリース契約を行うことにより、直接資金を調達できるものではありません。しかし、リースを上手く活用することにより、資金調達と同じような効果を得ることができます。
リース契約を行うと現金を使わずに、固定資産を調達することができます。つまり、固定資産の代金を現金で支払うことなく、また自己資金が少なくても、また借入等による資金調達を行わなくても新しい設備を利用することができます。新しい設備を導入して事業を拡大したい、また新しい設備機器を使って売上が上がったり、新規の契約が取れたりできる可能性があるとき、資金が足りずに銀行借入や助成金申請などに時間を取られてしまうことなくすぐに設備導入することができます。
機械や自動車、またはパソコン、コピー機、車などの高額な固定資産を現金一括払いで購入してしまうと、資金が固定化され、別の目的で現金が必要になったときに困ってしまいます。特に、スタートアップの小さな会社、立ち上げたばかりのビジネスで資金が少ない時には、リースを上手く活用しながら、レバレッジをかけてビジネスを大きくして行く必要があります。
リース契約とは、固定資産をリース会社が購入して、その固定資産を会社が借りるという契約になります。リース契約は、レンタルと異なり、契約期間ずっとリース料金を支払い続けるという義務が発生し、途中解約できない点がレンタルと異なります。つまり、リース契約とは、実質的に固定資産を購入する資金をリース会社から借り入れて、リース料金という名目で毎月の利用料金を支払う借入金を返済するのと同じようなものです。
一般的な企業でよく行われる複合機(コピー機、プリンター、FAX)のリース契約では月額のリース費用に加えて印刷を行った枚数に対する従量課金が月額支払いになります。トナー切れが発生しても高額なトナーを購入することなくコピー会社から新しいトナーが提供されるため(トナー代は、印刷枚数に応じた従量課金で支払います)、ある月に突然高額な出費が発生することはありません。
営業車両を日産やトヨタなどのカーディーラーでリース契約する場合は、一般的に点検費用や車検費用、自動車税、保険代も含めて月額支払いとなるので毎月の支払額が一定になるというメリットがあります。
上記の通り、リース契約には様々なメリットやデメリットがあります。ご自身の目的に応じて、リース契約を行うか?現金一括購入するか、銀行借り入れするかを検討してみてください。
リース契約には、オーバーリースと呼ばれる裏ワザがあります。オーバーリースは、限りなく黒に近いグレー手法のため、一般企業は絶対に行ってはいけません、また、本サイトでも一切おすすめしておりません。
例えば、実際20万円の自動車を購入する際、車販売会社と協力しながら、100万円の資産と見なして100万円のリースを組みます。5年リース契約の場合、概ね月額1万円くらいのリース料金支払が発生します。
さて、ここで、実際の車の資産価値は20万円でしたよね。では、残りの80万円はどこに行くのか?例えば、契約においては、100万円の価値としてリース契約を行うため、リース会社から車販売会社に100万円が支払われます。ここで、自動車販売会社は、本来貰うべき20万円に加えて、手数料として10万円が自動車販売会社付与されます。
残りの70万円のうち、10万円をオーバーリース仲介業者に支払、残った60万円がリース契約者に戻ってきます。
つまり、20万円の自動車のリース契約を行うべきところ、100万円のリース契約を行い、自動車販売会社を通じて60万円がキャッシュバックされます。月額のリース料金は、100万円の契約のため、約1万円を5年間支払続けます。
はい、めでたく手元に60万円の現金が資金調達できたことになります。
あくまでも、ここでは、オーバーリースは一切おすすめしませんし、上記を実行して何らかの問題が発生したとしても何ら責任は負いません。オーバーリースなんて、絶対行わないで下さいね。まじめで合法な資金調達を行いましょう。合法的な資金調達手法については、資金調達ドットコムをご覧下さい。
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